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ランチョンセミナー1 2月5日(金) 12:20~13:20 |
ランチョンセミナー2 2月5日(金) 12:20~13:20 |
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アフタヌーンセミナー1 2月5日(金) 17:00~18:00 |
アフタヌーンセミナー2 2月5日(金) 17:00~18:00 |
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ランチョンセミナー3 2月6日(土) 12:00~13:00 |
ランチョンセミナー4 2月6日(土) 12:00~13:00 |
コロナの第三波が猛威をふるっており、救急の現場ではPPE による対応、患者の隔離、ERでの緊急PCR検査など、厳しい毎日が続いています。特に緊急処置が必要な重症頭部外傷、重症脳卒中、特に脳塞栓症や重度の出血性病変については、対応時間を減らして少しでも早く救命治療に持っていくために各施設でマニュアルを整備して対応していると思います。医療者の安全を確保しながらも、患者の命を優先すべき困難なsituationにおいて、どのような工夫や取り組みがなされているでしょうか?外国から学ぶことはないでしょうか?このセッションは緊急特別シンポジウムとして、今皆が一番知りたいup-to-dateな情報を発信していきます。
交通外傷については、シートベルト、エアバッグやヘルメットの普及により重症頭部外傷数は減っている一方、高齢者ドライバーによる踏み間違い事故、脳卒中やてんかん発作など運転中の急病による事故などがクローズアップされております。頭部外傷における交通外傷は大きなウエイトを占めておりますが、それらの傾向分析とともに、発生と被害を減少させるのには、どういう体制や機能が必要で、どのような治療が有効なのかという視点で発表、討論いただきます。またこれらの事故を予防するための自動車の安全装置開発につきまして、トヨタ自動車の現在の取り組みと最新の成果についてご発表いただきます。様々な視点から交通神経外傷の減少のための提言が出せたらと思います。
救急医療制度の中で、神経救急は主として脳神経外科が中心となって担ってきましたが、急性期脳卒中においては、脳卒中内科の先生も含めた協力的、統合的な初期対応が社会的に求められています。このセッションでは特に高いエビデンスで有効性が認められている急性期脳塞栓症に対する血栓回収療法について、その広い普及と高い実効性のためには何をすべきかについて発表、討論していただきます。中でも救急隊による搬送におけるトリアージ、初期対応におけるチーム連携においては、地域や医療圏で考えていくべき課題も多く存在します。今回脳卒中スケールの基準や搬送における問題などの実態について全国の消防本部にアンケート調査を行いました。興味深い結果を発表し、問題点を明らかにしたいと思います。昨年出された社会保障制度改革における救急医療の位置付け、また脳卒中・循環器病対策基本法の制定、今年再整備された血栓回収療法の実施基準などを踏まえて、これからの脳卒中急性期医療をどうしていくべきか、また現場での働き方はどうあるべきか、世界では、また我が国ではどのような取り組みと成果が上がっているか、多視点から討論し、方向性を探ります。
1. 外傷、災害
重い後遺症を残す重症頭部外傷は、神経救急の中で最も課題の多いジャンルです。まだ解決されていない問題点も多く、それらに対する多面的な検討について発表いただきます。また東日本大震災から十年、大阪北部地震から三年経ちますが、災害医療と救急蘇生についての取り組みについても発表いただきます。
2. 脳塞栓
< 2-1 血栓回収療法治療成績 >
脳塞栓症に対する血栓回収療法の有用性はすでにコンセンサスとなっています。現在再開通率は8割を超えるようになり、良好な転帰も半数近くに得られるようになってきました。適応外症例、タンデム病変など複雑な困難症例に対してどうチャレンジするのかについて検討していきます。また 米国の現状についても発表いただき、今後のさらに一歩上をめざした治療について考えていきます。
< 2-2 血栓回収療法戦略 >
血栓回収療法にはステントレトリーバーによる血栓捕捉と吸引カテーテルによる吸引療法があり、そのコンビネーションも含めて様々な方法で完全再開通率の向上が図られています。これらの工夫に加え、t-PAも含めた周術期管理についても考えていきます。
< 2-3 AISシステム >
脳塞栓症患者を正確に判別し、できるだけ短時間で血栓回収療法が行えるPSCに搬送するためのプレホスピタルの取り組みは各地で行われています。また搬送後に施設内でスムーズに検査、画像診断を行い、治療にまで持っていくための時短の取り組みについてもかなり成果を上げてきています。これらの取り組みについて発表いただき、効果的で効率のよい方法について考えていきます。
3. 破裂脳動脈瘤 ―治療戦略
破裂脳動脈瘤に対する急性期治療について、開頭手術と血管内治療の双方から現状と問題点について発表いただきます。鋳型状脳室内血腫例、解離性動脈瘤など、特殊例についての取り組みや、高齢者に対する治療戦略や遅発性脳血管攣縮の予防などについても掘り下げます。
1. 脊髄損傷急性期手術
外傷性の脊髄損傷は極めて重篤な後遺症を残すことが多いですが、適切な初期治療によりある程度それを軽快させることができる場合があります。急性期に物理的圧迫を解放し、脊髄浮腫に対して減圧することで機能不全を防ぐ意味はあるのか、その効果はどのくらいあるのかは、今でも議論のあるところです。脊損に対する急性期手術の意義について改めて考えていきます。
2. 脊髄損傷再生療法
脊髄損傷後に機能を失った損傷部に対して、細胞移植による再生療法は大変脚光を浴びています。このセッションでは我が国を代表する3名のエキスパートの先生にMUSE 細胞、幹細胞、iPS細胞を用いた最先端治療について、現状と今後の展望についてたっぷりお話しいただきます。
少子高齢化の社会にあって子供の命はかけがえのないものです。なんとかして救い、将来を託すためにはどうすれば良いのでしょうか?分娩外傷や先天奇形における緊急治療と管理について発表いただくとともに、コロナ禍でさらに深刻となっている小児虐待について、問題点と最新の取り組みについて考えていきます。
このセッションは多職種の集う本学会の特色を生かし、それぞれの「プロ」の立場から神経救急医療をチームとして遂行していくにはどうしたら良いかを探ります。特に血栓回収療法を効率的におこなうためのコメディカルとしての取り組みについて、様々な視点から発表いただきます。
このセッションは、主として若手医師やコメディカルに対する専門家による教育セミナーです。神経救急における画像診断、手術法、管理法のコツのほか、トレーニング法や救急にかけるマインドの持ち方など、若手にとって実践知識と明日から役立つ情報をお届します。